キッチン - 住間居sumai(すまい)

  • 日々の暮らし〜家を建てて分かる事〜1220

    作成日2021年12月20日(月)

    今年もあと11日となりました。

     

    思えば自宅の引越からコロナ禍、ワクチン接種となかなか慌ただしい一年でした。

    特に自宅を設計し建築するというのは、設計者にとってある種の実験に似たものです。

     

    普段お施主様に偉そうに言っている割に、自分で体験している事は意外と少なく机上の勉強だけだと説得力にかける事も多いのです。

    そこでなるべく、自分がやってみたかったことを取り入れて設計してみました。

     

    例えばキッチンのレイアウトにしても、最終的に家の形に合わせてアイランド型にしましたが、当初奥さんから対面式のキッチンになれていたので違和感があると反対されました。

    そこをなんとか動線一本のメリットで押し切って写真のような細長いレイアウトにしましたが、今では対面型のキッチンに比べて片付けが簡単なのでストレスフリーだと言ってもらっています。

    DSC00726

     

    逆にキッチンの上に作ったロフトは、下の娘がゴロゴロするスペースになっていますが思った程利用する機会が少なかったりします。

    (梯子の上り下りがめんどくさい)

     

    DSC00724

     

    あとは建材にしても久しぶりにビニールクロス以外の珪藻土で塗装しましたが目地がない素材の美しさは改めて感度する事ができました。

    (反面汚れ目立つ)

     

    そしてホンモノの木の素材が如何に人間にとってリラックス効果があるか、日々体感しています。

     

    家を建てて改めて感じたるのは、余白が大事な事です。

     

    ちょっとした中庭や窓のない大きな壁、小さい窓など図面だけ眺めるとあまり分かりませんが、実際に家ができるとこういう一見無駄に思えるような部分に魅力ができます。

     

    機能性や効率だけを重視するとこういう部分が欠けてしまうんですね。

     

    こういう部分はなかなか伝えるのが難しかったりするので、来年は施主様が知らない間に余白を沢山入れていきたいと考えています(笑)

    できあがってから喜んで貰うのも設計の楽しみのひとつです。

  • 日々の暮らし〜キッチンのバリエーション〜0726

    作成日2021年07月26日(月)

    住宅のプランの中で一番重要なポイントはキッチンになります。

    I型、対面型、ペニンシュラ型、アイランド型色々なレイアウトの種類があって、家づくりの時の悩みどころです。

    それぞれの特徴やメリットデメリットがあるので、家の形や生活スタイルで一番合ったレイアウトを採用しています。

    簡単ですが、それぞれのメリットとデメリットをまとめてみました。

     

    pic_item3.jpeg

    I型 基本的には壁に向かってキッチンが設置されます。

    メリット

    ・省スペース

    ・調理に集中できる

    ・吊り戸棚など収納が設けやすい

    デメリット

    ・壁に向かうので圧迫感がある

    ・部屋の様子が分かりにくい

    ・来客にキッチンが丸見えになりやすい

    I型はキッチンのレイアウトの中でも基本的な形です。狭いスペースでも省スペースで設置できるので、ワンルームや狭小住宅などで一番採用されています。

    ワンルームなどでも使用しますが、ごちゃごちゃ感を下げるため最近はキッチンの前に建具を設けてキッチン自体を隠したりします。

    省スペースなんですが、冷蔵庫や食器棚を置く場所が一番困る事が多いです。

     

    pic_item2.jpeg

    対面型 ダイニングに向かってキッチンが設置されます。

    メリット

    ・部屋の中に向かって調理するので、部屋の様子がよく分かる

    ・カウンターを作って食事スペースを設けやすい

    ・腰壁で手元を隠す事が出来る

    デメリット

    ・一定の作業スペースが必要なので、狭い部屋には設置が難しい

    ・料理の受け渡しの動線が長くなりやすい

    ・吊戸棚を設けると部屋が狭く感じる

    かつて一世を風靡したキッチンで、奥様の孤独感がだいぶ下がりました。

    現在も大半の新築で使われている形です。

    実はあまりキッチン自体が見えないので、それほどお金をかけなくても良いプランです。

     

    pic_item1.jpeg

    ペニンシュラ型(半島型) 対面型ですが腰壁が無い形です

    メリット

    ・対面型と同じく部屋の様子がよく分かる

    ・キッチンの奥行きが広く調理作業がやりやすい

    ・反対側からも調理の手伝いが出来るので、複数人で調理出来る

    デメリット

    ・手元を隠す事が出来ないので、来客時に常に片付ける必要がある

    ・キッチンの収納スペースが限られる

    ・キッチンが丸見えなので、ある程度のグレードが求められる

    対面型から最近はこちらの方が主流になりつつある気がします。

    仕上面がダイニング側にも必要になるので価格が一段アップします。

    また奥行きや対面側のスペースも必要になりまるので、ある程度の広さのDKがないと採用できません。

    ただ料理好きの方や家族みんなで料理したりする家庭には一番ピッタリです。

     

    pic_itemHigh3.jpeg

    アイランド型 ペニンシュラ型が壁から離れて設置されています

    メリット

    ・キッチンの周囲に回遊動線が作られるので動線が良い

    ・キッチンと同じ流れでテーブルを設置すると配膳や回収の動線が短くすむ

    ・ペニンシュラ型と同じメリットがある

    デメリット

    ・ペニンシュラ型と同じデメリット

    ・キッチンスペースを一番広く確保する必要がある

    ・コンロの煙や臭いが拡散しやすい

    今私が自宅で使っている形のキッチンです。

    この形の何が一番良いかというと、動線が最高です。あっちからもこっちからもキッチンに入ってこれるので、I型みたいにキッチン内が渋滞したり調理の邪魔になることがありません。

    ただこの形は一番キッチンのスペースが必要になるので、キッチンをメインでプランを考える必要があります。

     

    他にもL型やセパレートなど色々なバリエーションがありますが、それぞれの特徴を活かたプランニングをしたいと思っています。

     

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