日々の暮らし〜京都の名建築〜1101
カテゴリ: コラム
作成日:2021年11月01日(月)
緊急事態宣言も明けたので、久しぶりに家族で京都に行ってきました。
コロナ前はこの時期京都に車で入り事自体が大変でしたがまだそれほど観光客も増えていなかったので、ここぞとばかりに普段なかなか行けそうにない場所を車でたくさん廻って来る事が出来ました。
特に、初めて行った瑠璃光院はホントに美しい景色で感動でした。
この写真は、ほとんど加工していませんが正に絵画のような美しさです。
庭の紅葉がまだ色づいていなかったのですが、これから暫くしたらもっと綺麗になっているでしょう。
他にも何年ぶりか分かりませんが、銀閣寺にも行きました。
色々これぞ日本建築という建物も見て来ましたが、その中で感じたのは改めて庭や樹木が建築にいかに大事かと云う事です。
名建築に共通しているのは建物の中からどういう具合に庭が見えるのか、庭からどういう感じで建物が見えるのか、計算され尽くされています。自然に溶け込んだイメージがある日本建築ですが植栽や庭の手入れ、建築計画にしてもどれもかなり考え尽くした結果のように思います。
もう一つ写真を見返して思ったのは軒の美しさです。
日本独自の軒の納まりがあって、低く長い軒が外の景色をきれいに切り取る効果がありました。
同時に家の中に陰翳を作ります。
なかなか、これほど長い軒の出や垂木が見えてくる納まりは現在の住宅では難しいですが、参考にしたい部分です。
それにしても普段の住宅設計に内部から見た景色や外部から見た景色も「映える」家を作っていきたいものです。