日々の暮らし〜建築家と断熱0908
以前暮らしていたマンションから木造戸建に引っ越して思ったのは、改めて断熱の大事さだ。
そのマンションは9階建ての9階だったので、夏場陸屋根が直射日光で照らされたコンクリートが熱を持って夜から朝まで放射熱で蒸し暑かった。明石海峡が一望出来る見晴らしも良くてロケーションは気に入っていたけど引越する気になった最大の要因がこれでした。
そのマンションは築30年近い物件だったので十分な断熱がされていなかったんだろうけど、設計者は当時この暑さを想定したんだろうか。
昔から建築家が建てる家は昔から住みずらいと云われて来ているのは、特に断熱に対して充分に対策していなかったからだ。
今でも、「断熱なんか考えていませんけど?」的な住宅を建てる建築家もいるけど、それそこに住んでても言える?と思う。
いくらデザインやオリジナリティーがあっても、人間暑さ寒さが一番堪えます。
断熱不足はそれだけで無く、コンクリートの場合は結露やカビで身体を悪くする。
実際うちの子供はマンションに居るとき、鼻炎がひどくいつも朝から鼻をかんでいたけど、引越してからはピタッと止んだし、光熱費も家の広さは大きくなったのに逆に電気代が安くなった。
行政の方も省エネ重視で色んな施策をしているので世の中的には良い方向だと思うけど、実際こんな感じで色々メリットとかをもっと発信した方が良いと思う。
未だに断熱をスルーする建築家は問題外だけど、一方断熱や気密性だけを重要視してしまって実際面白みの無い家が多いのも事実。
その当たりのバランスをとっていくのも建築家の仕事です。